introbotics’s blog

人工知能、機械の心について思いついたことを並べてます

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開発メモ-20220619

なぜ私の作るプログラムは成果がでないのか

ロボットの生育時間がたりない
生物の生育時間は長すぎる

ネコのように喋らない生物の模倣であれば
生育期間をかけないのではいいのではないか?

そもそも心に、長い生育期間は必要なのか?
歩き方、喋り方なんて初めから実装されてても、心の獲得には問題ないのではないか?


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まとめた後のノート

1:脳細胞をプログラムで再現する障害

昔、人間のような行動を機械に取らせるにはどうすればいいか考えた。
考えた結果、人間は脳細胞のネットワークによって行動を決めているのだから
脳細胞をプログラムで模倣すれば実現できるだろうと考えた。

そして脳細胞をどう作るか考えてきた。
が、今1つ壁に行き詰っている。
それは成長が遅すぎるという事だ。

当然ではあるが、生物らしく成熟するには数週間、数か月かかる。
つまり、人工的に作成した脳細胞の成果がわかるのに数週間、数か月かかるということだ。
これは長すぎる。

生物は、生物としてほぼ成熟することが保証されているからこれでも良い。
しかし、機械の脳細胞はどう成長するかわからない生物のようなものだ。
その成熟に数週間かかっていては、人間並みの機械を作れるのは相当先になる。

生物が成熟に時間をかけることによる効果

話が脱線するが、生物はなぜ生物らしく成熟する事を(ほぼ)保証されているのか。
最初は生物ももっと細胞も少ない原始的な構造だった。
そこから、生き残りやすい特徴をもつ個体が生き残って進化し、複雑な構造を手に入れた。

だから、適当に作ったプログラムでは適当に動く原始的な生物しか作れない。
複雑な構造の生物を作るには、数億年の進化で培われた部分をプログラムで調整しないといけない。

「複雑な構造」とは何か。
赤子を半身ほどプールに入れると、歩行のような動きで進むらしい。
つまり赤子は、歩行しやすい体を生前から持って生まれてくる。
歩行の動作は1から獲得するものではなく、獲得しやすい体・環境を生まれ持っている。
この人間らしい行動を獲得しやすい体こそ、「複雑な構造」にあたると思う。

だから、人間をプログラムの脳細胞で再現するには、
歩き方、飛躍して様々な行動の仕方をあらかじめプログラムしておくのも有用な選択肢の1つだと思われる。

私はもともと、プログラムの脳細胞に1からすべての行動を学習することが、心を持つロボットを作る秘訣だと思っていた。
しかし、短時間で開発を作るには人間並みに生育に時間をかけられないし、
あらかじめ体の動かし方をプログラムしておくことはそれほど心を実装するのに邪魔ではないと思う。

邪魔ではないと思う理由は、人間らしい行動は、肉体から与えられるものなので、結局どんな人生でも大体同じ動作だからだ。
生物は遺伝子でしか体の生育をプログラムできないし、幅広い環境で生存できるように、ゆっくりと淘汰という調整をしながら進化していった。

それに、記憶を掘り起こせば、人間、1から行動を発明することはどれほどあるだろうか。
特に歳をとれば、未知のことがあっても既存の行動パターンから類推して決断していないだろうか。
だから、歩いたり喋ったりを1から獲得しなくても、人間のような心は機械で再現できるのではないだろうか。


今後の開発方針に照らし合わせてまとめると、
今まではロボットに「手足の動かし方」「言葉の話し方」などを1から学習させていたが、
これからはある程度行動の選択肢をプログラムに入れておき、
「どの行動を選択するか」をプログラム上の脳細胞NWに委ねてみようと思う