1.はじめに
本記事は「創作+機械学習 Advent Calendar 2021 」参加記事となります。
https://kivantium.hateblo.jp/entry/advent-calendar-2021
2.目的/手段
「人間のような心をもつ人工知能を作る」
人間は脳で動いてるんだからプログラムで脳ミソ作れば心も作れるのでは?
と思ったのでプログラムで脳を作っています。
3.プログラム概要
脳細胞の一つであるニューロンは、脳全体では複雑な制御をするが、ニューロン単体では比較的単純な挙動らしいです。
このニューロンを模倣するプログラムを構築します。
ニューロンの基本的な動作は下記
①他のニューロンからの電気信号を受け取る
②信号が一定以上であれば他ニューロンに電気信号を伝える
プログラム上で、上記挙動をする仮想脳細胞を多数作成・接続します。
使い慣れているVC++を使用しました。
3-1.VTuber
プログラムだけだと結果が分かりづらいので出力にバーチャルyoutuber(VTuber)を利用しています。
特に狙ったわけではないですが、下記の利点があります。
・心の表現としてキャラクターがあるほうが視聴者に説明しやすい。
・何万回動作してもロボットのような部品消耗がない。
4.現状
4-1.仮想脳細胞
現在1800万前後の仮想脳細胞を実装した。
これ以上の脳細胞は、所有PCのスペック上難しいと判断しており、今後の課題。
4-2.五感
仮想脳細胞だけでは信号伝達は行われません。
ニューロンは他ニューロンからの信号を必要とするため、まず五感から一定数のニューロンに信号が伝達される必要があります。
五感として、下記を与えています。
・PC画面のRGB情報
・Vtuber部分をクリックすると仮想脳細胞が活性化する機能
・youtube配信のチャット検知で仮想脳細胞が活性化する機能
4-3.動作出力
VTuber部分は下記の動作を行います。
・Vtuberのモーション変更(顔の傾け、移動等)
・文字の表示
・機械音声の発声(あ、い、う、え、お)
5.成果/感想
成果:無し
正直、「どのくらい心に近づいたか」の評価は困難に思っています。
心は言語を理解しているか、は言葉に反応するかという点がかなり重要に思うのですが、人間の言語を理解するのは相当困難に思われるため、「金魚や爬虫類が懐く」程度の挙動が現実的な目標になると思われます。
6.課題
・仮想脳細胞の数
人間のニューロンは1000億~2000億程度と言われており、可能であれば同規模の仮想脳細胞を用意したい。
ただし1000億の脳細胞を計算するのは私用PCには大変負荷が重く、また処理にも多大な時間を要するため、複数PCの使用など工夫が必要に思います。
・学習時間
人間は10か月程度で誕生し、数年で言語や感情表現を獲得します。
すなわち人間の心を備えるには、実際の脳でも数年を要します。
となるとプログラムの脳細胞も年単位の期間が必要になる可能性があり、これを克服するには大きな工夫が必要に思います。
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2021/12/22 動画リンクを追加